ノンコーディングという言葉があります。
一度は耳にしたことがあるかもしれません。
一般的にノンコーディングとは、プログラミングせずにアプリなどの機能が使えるようになること。
簡単なドラッグアンドドロップでアプリを作成していくものが多いです。
前回紹介したkintoneなどもそうですね。
実施に使用する人がアプリを作る。
これは極めて理想に近い形かもしれません。
ノンコーディングではないアプリの場合、
1.どんなアプリ(機能)ほしいか、作る人が使う人にヒアリング
2.ヒアリング結果をまとめて、こんなアプリとうですかという資料を作り、使う人に説明
3.OKであれば作成開始、NGであればヒアリング&修正の繰り返し
4.できたアプリを使う人にみてもらう。大概ダメ出し多数のためアプリ修正
5.4を繰り返し、時間切れになったら完成度が上がったら利用開始
というけっこう長い工程を経てアプリが出来上がります。
なぜこんな長い工程が必要なのかと言うとひとえに
・作る人はアプリは作れるけど、使う人がどんなアプリが欲しいのかわからない
・使う人はほしいアプリはわかるけど、アプリを作れない
といういわばエンジンと操舵装置が別々に存在している状態だからです。
それをつなぐシャーシとしてプロジェクトという器が存在しているのですが、
これがもし操舵装置が自分で動くことができたら相当なロスがなくなりますね。
ほしいと思った機能をすぐ実装し、すぐに使ってみる。
そして使いにくいところはすぐに自分で修正する。
スピード感がまるで違います。
こんなところにも日本が生産性が悪いと言われる要因があるのかもしれません。
ちなみに日本の企業はITの外部委託率が非常に高いと言われています。
IT人材の所属割合で見てみると、
【日本】
ユーザー企業所属:約70%
ベンダー企業所属:約30%
【海外】
ユーザー企業所属:約35%
ベンダー企業所属:約65%
日本はIT人材がほぼベンダー企業に所属しており、ユーザー企業はなにかやりたいときはITベンダーにまるっとお願いする。
こういった部分も社会構造としての要因かもしれません。