Officeファイルと並ぶメジャーなファイルである「PDF」
おそらくほとんどの人が使ったことがあるのではないでしょうか。
そんなPDFファイルって皆さんどんなイメージ持っていますか?
”いろいろなOSやアプリで開いてもちゃんと見れるファイル”
おそらくこんなイメージではないでしょうか。
文字やレイアウトが崩れない安心のファイル形式。
確かにそれは間違いではないのですが、
必ずしもそうでない場合もあります。
PDFファイルはアドビさんが作った”Postscript”というプログラムで書かれています。
そう、あれってプログラムなんですね。
そんでプログラムなのでバージョンも存在し、
例えば”PDFバージョン1.7″なんて表現をします。
アプリの対応するPDFバージョン以外のファイルを開いた場合、
レイアウトが崩れてしまうことがあります(そんなに大きくはズレませんが)
そして”フォント”という概念。
極端に言うとPDFファイルにはテキストは保持していません。
「あいうえお」という文字が書かれたPDFには、
・”あ”というフォントとフォントの種類
・”い”というフォントとフォントの種類
・”う”というフォントとフォントの種類
・・・以下略
という情報が保持されています。
このPDFを開こうとしたアプリ(もしくは印刷時)には
アプリがこれを読み込んで再現していきます。
【アプリさん】
ふむふむ、まず”あ”というフォントをこの位置に表示するのね。
そんでこのフォントの種類はゴシックなのね、おけ、表示。
という感じ。
イメージとしてはアプリに対する指示書ですね。
ただ、指示書なんでこんなケースも。
【アプリさん】
次は”い”というフォントね。そんでフォントの種類はと、、ヒラギノ角ゴシック!?
そんなフォント知らん!表示むりっす!
この場合、アプリさんは空白や・(ドット)でその文字を表現してくれます。
機嫌がいいと別の種類のフォントに置き換えてくれますが笑
これではOSやデバイスによって表示できるできないが
けっこうバラけてしまいます。
こんなことを防ぐために”PDF作成時にフォントをPDFファイルに埋め込む”
という操作がありますが、普段あまり意識しているケースは少ないでしょう。
PDF化するツールによっても多少の変化はあって、
Adobe製ツールだといいけど、サードパーティ製のツールだと、
特定の環境でレイアウトが崩れるなんてこともあります。
万能だと思っているPDF。
じつはけっこうデリケートなんですね。
PDFファイルにも労りが必要かもしれません。