アイデンティティという言葉、日常生活の様々シーンで登場します。
俺のアイデンティティは~
~は〇〇のアイデンティティだ
などなど。
日本語では主に「自己同一性」と書かれます。
”自分は何者なのか”ということを示す言葉ですね。
自分は何者なのかを証明するには場所も大きく関わってきます。
単純に住んでいる場所だったり、勤務先、所属、職業なんかも
該当するでしょうか。
実はさらにそこにもう一つ、
SNSやメタバースなどのWEBが加わります。
WEBでのアイデンティティでは、複数の切り替えも可能です。
様々な人格をWEB上で使い分けている人もいますね。
(”人格=アイデンティティ”とは言い切れませんが)
自己が自己であることを証明するもの。
その定義からすると、オンライン上の様々な人格も
自分を定義する要素ですね。
WEBのアイデンティティに重きを置くならば、
物理におけるアイデンティティ要素はさして重要なものでは
なくなるかもしれません。
WEBの中で自己がちゃんと証明されるのであれば、
物理世界での要素は、”存在するが気に止めない些細なもの”
として扱われることになるのでしょうか。
WEBの中での人間関係、仕事、人格、場所などなど。
また、そこに需要があれば自ずと供給者が現れます。
物理世界と同様に、場所や仕事、モノ、体験などが供給され、
それはWEBショッピングのように物理に変換が必要なものではなく、
WEBの中で完結するビジネスサイクルとなるでしょう。
さらには国や思想、宗教など、人類が長い年月をかけて形成してきたものが、
WEBの中で再び出来上がるかもしれません。
物理とWEBとどちらが重要かという事ではなく、
どちらもアイデンティティを証明する単なる場所の一つだと考えると
私たちはもう一つの大陸、星を発見した直後なのかもしれません。