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カウンターチャージ

  • 2024年2月9日

「カウンターチャージ」というあまり聞き慣れない言葉があります。
これはプリンターの業界で使われる言葉で、
”1枚あたり〇〇円”というような枚数による課金体系を指します。

通常、プリンターはまず本体を購入して、
さらに消費するインクやトナーを購入します。
メーカーはプリンター本体もそうですが、
インクやトナーの売り上げによって利益を得ています。

このメーカーが用意したビジネスモデルを破壊するのが、
いわゆる汎用インク/トナーですね。
せっかく本体をどれだけ売っても、利益に貢献するインクやトナーが売れなければ
このビジネスモデルは成り立ちません。

メーカーもあの手この手で汎用品インク/トナーを防ぐ手立てを考えています。
例えばインクやトナーの容器にタグをつけ、純正品以外使えなくしてしまうとか。

ただ、それって利用者の消耗品の選択の自由を妨げているので、
”使えなくなる”というのはまずい。
なので”本来の性能が発揮できない恐れがある”
ぐらいにするために、ごにょごにょしたりとか(笑)

そんな泥試合を回避するために生み出されたのが、
カウンターチャージという仕組みです。
前提としてインクやトナーの消耗品は無償ですと。
その代わり、使った枚数に応じて課金しますよというものです。

これならわざわざ汎用品のインク/トナーを買う理由がなくなるというわけですね。

会社向けのコピー機やプリンターではよく聞くメニューですが、
これが一般の家庭用プリンターでも出てきたようです。
仕組みとしてはスマートですが、家庭用プリンターに適用されてきたというのは
驚きですね。

ある意味従量課金のサブスクみたいなもんですが、
これも一つのモノからコトへの流れなのかもしれません。