「繋がらない権利」というのを聞いたことがありますか?
詳しくはここにあるとおり、ざっくりいうと”勤務時間外の仕事からの遮断”となります。
昨今は勤務時間外であっても、
メールやチャット、もしくは携帯電話などを介して仕事がやってきます。
場合によっては”緊急事態”と称して、即時対応を求められることも往々にしてありますね。
しかし、この勤務時間外の対応について、
勤務的な考慮がなされることはあまりありません。
もし考慮しても、
「電話してたのが5分だから、勤務5分つけていいぞ」
なんて言われてもちょっと違います。
休日から、一気にオフィスに戻されるこのモヤモヤや、
いつまた仕事の電話が掛かってくるかもしれないという、
職場待機のような休日を過ごさなければいけないというストレスは、
かなり大きなものがあります。
このような”業務と勤怠の不一致”を避けるため、
勤務時間外に仕事と繋がらないことを権利として捉え、
繋がらないための具体的なアクションを行うというものです。
具体的なアクションとは何かというと、
まずは勤務規定での明確な宣言からですね。
そして次に周知啓蒙。ただそれだけでは無くならないので、
システムとしての制御を行います。
例えば勤務時間外には自動返信などでメール(やチャット)の送受信ができないとか、
電話であれば着信されない、会社携帯であれば加えて発信できないとか、
連絡してくる人を遮断する制御が必要になります。
と、ここまですると、
「会社の携帯だと緊急で連絡つかないから、いざというときのためにLINE教えて」
なんていう人がでてくるのでしょうね。
仕組みはあってもそれをオペレーションするのは人ですから、
やはり人が変わらないと根本的な解決にはならなさそうです。