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ThreadsよりもBlueskyの時間が早く来たお話

  • 2024年2月14日

加藤です。

窓の杜より

Xからの乗り換え有力候補「Bluesky」が登録制限を撤廃、招待コード不要で利用可能に

https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1567070.html

窓の杜より引用

 Xがイーロン・マスクによる立て直しにより、大混乱を巻き起こしていることは何度もお話してまいりましたが、最近、広告収入狙いのスパム乱立でユーザー離れに加速がかかっている状況になり、いよいよ次なるプラットフォームへの大移動待ったなし!という中、metaがThreadsでインスタグラムユーザー含めて取り込みを図るのか?という動きが若干ありましたが、その後インスタグラムのサブスレッドシステムから浮上することなく本日に至っている中、ついに本命とされていたBlueskyがインビテーションコードなしに登録されるようになりました。

 実は私、インビテーションコードを入手しておりアカウント作成を行ってちょっと使ってみたのですが、数か月前の状況は日本語環境が十分でなく、日本のユーザーもあまりいない状況で正直様子見だなぁと感じておりました。

 しかし、今回のオープン化された環境では日本語対応もしっかりとされており、日本ユーザーもどんどんと増加しております。インスタグラム由来ということで最初だけドンとユーザー増加したThreadsと同じぐらいの勢いがあるようにも見えるところをみると、やはり旧TwitterライクなSNSをユーザーは望んでいるということが結果からもわかるというものです。

 とはいえ、こまかなインターフェイスに英語が残っていたりはしますが、UIとしては生まれが生まれだけにほぼ旧Twitterと同様ですし、投稿や拡散の方法もほぼ同一です。裏側でいえばThreads同様分散プロトコルを採用しているので、将来的には同様のプロトタイプを採用したコミュニケーション基盤とシステムを意識せずコミュニケーションが図れるようになるはずです。というのも、この分散プロトコル実際に稼働しているところがほぼないんですよね。技術的にまだ乗り越えるべきところがあるという事実ではありますが、将来にむけてクローズではなくリレーションコミュニケーションが広がってくれるとユーザーとしてはあちこち登録しなくてよくなる訳ですから歓迎はあれど拒否はないかな?と考えております。

 なお、Blueskyはこれも以前お伝えしたとおり、Twitterが陥ったような財務的な危うさは同様に抱えており、巨大なシステム運用費をどうやって捻出するか?についてあれこれ工夫がされております。ここは別の機会にお話しできたらと。

 ほぼtwitterなインターフェイスで日本語にもしっかり対応。インビテーション期間にシステムとしても成熟されていよいよ世界に羽ばたいたBlueskyこそがもしかすると次世代SNSの本命なのかもしれません。しかし、ThreadsもBlueskyもAPIという観点でまだまだ弱いのも事実です。本来は分散プロトコルを採用しているのでWordpressなどのコンテンツもAPIを介すことなく共有できるはずなのですが、まだそこが実現しない以上、使いやすくハードルが低いAPIが用意されたプラットフォームが一気に普及するのが私の予想するところです。

 このような混乱の中、MOSTDONであったりmisskeyのような個人でも運営できるインスタンス型SNSも一定の支持をされておりますので、やはり分散プロトコルがきちんと稼働し、設定次第で他プラットフォームともコンテンツ共有でき、マルチプラットフォームが用意に運用できるという未来がひと段落の世界なのかな?とも想像しています。

 本日はついに一般開放されたBlueskyから次世代SNSについてお話してみました。