加藤です。

NECプラットフォームズウェブサイトより

Wi-Fi 6Eとは?

https://www.aterm.jp/product/atermstation/special/wi-fi6e/

NECプラットフォームズウェブサイトより引用

やっと日本でも使えるようになったWi-Fi 6Eですが、皆様なにが変わるかご存じですか?
色々見てみたのですが、NECプラットフォームズのウェブサイトがとてもわかりやすかった
のでまずご紹介いたしました。

詳細はそちらを見ていただくとして、ざっくりとお伝えいたしますと・・・

  • 6Ghz帯が使用できるようになった

だけです(笑)

通信の詳細はIEEE802.11axのままなので、Wi-Fi 6と全く同じです。
ですので、6Ghz帯に対応した機器がないと6E対応ルーターを導入しても、
あまり恩恵は受けられないと言えます。
さらに、まだまだこれから製品化が進むところですので、
6Ghz帯をメッシュネットワークのバックボーンに使うということ
現状ではできない機種が多いです(一部メーカーは独自実装で実現していますが)

ちなみに2.4GHzという超カオス帯域に比べ、
新天地!ともてはやされた5Ghz帯(W52,W53,W56)ですが、
W53とW56で航空/気象レーダーとの関係による制限があり、
一番近い6Ghz帯の解放が待ち望まれておりました。

そしてついに6Ghz帯が日本でも解放された訳ですが、
昨今一般家庭であってもWi-Fi機器が大量に設置される状況ですので、
6Ghz帯の24chが追加されるのはとても嬉しくはありますが、
先にお話したとおり、端末側が対応する必要があり、
しばらくは6Eが製品化されたからといって
すぐにスムーズな通信が実現するわけではありません。

さらに高周波ほど障害物に弱いという特性は変わることもありませんので、
鉄筋コンクリートなどの遮断性が高い建物では、
せっかくの6Ghz帯がうまく使えないという場面は想像に難しくありません。

最近はメッシュネットワークのバックボーンを有線LANにできる機種も登場しており、
これであれば各部屋ごとに端末を設置して快適な通信環境を手に入れることもできます。

ちなみに電波の最大通信速度についてはあくまで一つの機器と1つの端末が通信する場合に、
全てのアンテナを一つの機器が独占できた場合の数値なので、
複数端末で使用する場合には参考程度の数値でしかないことは覚えておくとよいでしょう。
アンテナの数とそのアンテナが処理できる端末の数というのは無限ではありません。
各キャリアのモバイルネットワークにおいても同様なので、
電波は無限容量ではないということは知っておくと精神衛生上もよいかもしれませんね。

本日はWi-Fi 6Eについて簡単にお話してまいりました。
最後になりますが、今ルーターを買い替える方には迷うことなく、
6E対応機器をオススメいたします。
なぜならルーターは比較的長く使用するものなので、
購入時点の最新規格の製品を購入するというのは、
ランニングコストで考えると実は一番お得だと言う場合が多いからです。

本日のお話、なにかの参考になれば幸いです。