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デジタルの寿命

  • 2023年2月24日

「この機械調子悪いな〜、もう寿命かな?」
というシーンに遭遇したことはありますか?(ありますよね)

一般的には5年ぐらい経つと家電や電子機器なんかは
何かしらトラブルが発生します。

”しょうがない、じゃあ買い換えるか”と、
機器を買い換えると5年分の性能アップもあって、
快適性は確実に向上します。
(一部そうではない製品もゲフンゲフン)

ここで不思議に思いませんか?
例えば部品が摩耗、削れなどによって性能を満たせなくなるのは
わかりますが、物理的に動く部分がない電子機器は、
どこがどのように劣化するのでしょうか。

例えば無線ルーターやハブなどのネットワーク機器。
どこにも物理的に動作する部分はありません。
でもハブやルーターが故障するというのはよく起きます。

パソコンもそう。
昔みたいにガリガリ物理駆動するハードディスクならわかりますが、
いまどきみんなSSDです。
駆動する部分なんてありません。
(流行りはじめはゼロスピンドルなんて表現されてましたね)

じゃあSSDパソコンが壊れないかというとそんなことはなく、
確かにハードディスクと比べて故障率は下がりましたが、
ちゃんと調子悪くなります。

これらの寿命の大元は”半導体”です。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、
半導体には寿命が存在します。
それぞれ温度や振動、そもそもの設計などによりかわりますが、
電子機器の半導体そのものの寿命は3~5年と言われています。

3~5年で半導体の動作である、”スイッチングと増幅”の機能が
低下もしくはできなくなってしまいます。
ということは5年で買い換えるサイクルは正しかったのか(笑)

「デジタルだから劣化しないんでしょ?」
と思われがちですが、
「デジタルもちゃんと劣化する」ということですね。

昨今の半導体不足。
既存の半導体が寿命を迎えてしまう前に、
供給体制が復活することを願っています。