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合意形成ってどんなこと?

  • 2023年2月17日

なんかこ難しい言葉ですね。
でも本質はシンプルで、
「今日の晩御飯はおでんにしようと思うんだけど?」
「いいね!賛成!」

これが合意形成です。
晩御飯のメニューをおでんにするということを、
関係者間で合意したという内容です。(たいそうな言い方ですがw)

この合意を持って、晩御飯の供給者/作成者はおでんの作成に着手できますし、
晩御飯の需要者はおでんがやってくることが事前に把握できます。
合意によってゴールが定まったので、そこに向かって進めることが可能になるわけです。

ただこの合意形成、簡単なようで実はあまり上手くいかないケースも多々あります。

例えば、
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ベンダー
「本日の晩御飯の件ですが、現状の原材料リソースと製作のタイムライン、
また工数などを鑑みると、おでんがベターと考えております。
こちらの方向で進めさせていただければと思いますがいかがでしょうか。」

発注者A
「おでんかー。いまの冷蔵庫にあるものを考えるとそんなもんかなー」
発注者B
「でももうちょっと、なんとかできるんじゃないの?おでんだけだと流石に」
発注者C
「おでんで栄養素的にはどうなの?そこらへんも考えてほしい」

ベンダー
「はい、承知しました。では次の議題に移ります」
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どうですか?あなたがベンダーなら
この会話をどのような結果として持ち帰りますか?

1.発注者Aがいいと言っているのでおでんで合意完了
2.基本おでんでいいが、もう1,2品追加すればOK
3.おでんの栄養素を提示して了承を得る必要があるため、現状合意部分は無し

とりあえず上記3パターン考えられますが、
どのように判断するかで、今後のアクションが全く変わります。

ベストはもう少しディスカッションし、
その場での方向性を一本化して持ち帰るというのが正解です。

陥りがちなのは、自分が欲しい意見だけを吸い上げてそれが”合意した”と
判断してしまうことです。
確かにその発言はしていますが、
それが発注者側の総意かどうかは別の話です。

自分が欲しい答えに注目してしまうのは、
ある意味しかたないことですが、
これをしてしまうと方法性を大きく見誤ってしまい、
”言った言わない”の不毛な小競り合いを産む原因になってしまいます。

プロジェクトが燃える要因にもなりますので、
相手の意思確認、合意形成は大変でもきっちり進めましょう。