Share

習熟コストの負担は

  • 2023年1月10日

年末年始にかけて、色々なアプリのアップデートが駆け込みでありましたね。

さて今回アップデートされたアプリでユーザーにとって嬉しかったものって
いくつあったでしょうか。
”裏でセキュリティを強化しました”的なものはありがたいですが、
その多くは大幅なUI(ユーザーインターフェース)の刷新だった印象です。

いままであったボタンが無くなっていたり、
そもそも項目が無かったり変わっていたり。

「便利になりました」とPRしていますが、
その便利さは何を基準としているのでしょうか。
とある銀行のアプリを例にとると、
デザインがガラッと変わり、今までと同じ操作で
やりたいことができなくなりました。

かろうじてわかったのは残高紹介のみ。
振り込みも出納履歴も今までと同じ場所にはありません。
アプリのタブやボタンを一通り押して探してやっと見つかりました。
じゃあ何が強調されたかと言うと、キャンペーンや投資などの広告的なもの。
私は全く使用しない機能です。

いままでできていたものが急にできなくなり、
私はアプリを使用する練習を強いられました。
この時間はなぜ必要だったのでしょうか。
今までのアプリが使いづらいわけでも機能を増やして欲しかったわけでもない。
アプリ提供者からの一方的なタスク割り当てです。
この封建的な構図はなんなんでしょうか。

自分の机の引き出しの中が勝手に変わっていた感覚。
何がどこにあるか、もうわからずに、
必要なものを引き出しの中を漁って探し当てるような。

頻繁なクラッシュアンドビルド。
ある意味日本の文化なのかもしれません。