iPad(第10世代)が発表されましたね。
一応、エントリーグレードのiPadなはずですが、
価格も含めて、ミドルレンジぐらいな感じがしますね。

さて、iPadが初めて登場したのは2010年5月のことです。
もう12年も経つんですね(怖っ)
最初はでかいiPhoneなんて何に使うの?と、
正直、使用のイメージがわかりませんでしたが、
実際に手に取って使ってみると、画面が大きいということだけで
こんなにも用途が広がるんだと感動した覚えがあります。

なんかもう、普通のPCいらないんじゃない?と本気で思いました。
発売当初こそ、アプリの制限や互換性がネックになりましたが、
これは時間が解決するだろうと。
当時Appleは、”iPadOSはMacOSに近づけていく”というような雰囲気を出していましたし、
特に事務業務においては、ファットなWindowsPCを駆逐して、
すべてiPadに置き換わる未来が見えたような気がしました。

が、その12年後の今を見てみると、そうなってはいません。
アプリの互換性についてはむしろiOSに近付いていき、
PCとの互換性でみたらMacよりも遠い存在になってしまいました。
MacをPCがわりに使うことはあっても、iPadをPCがわりに使うことは難しいですね。
外で仕事をするにも、iPhoneとMacは持っても、それ以上iPadまで持ち歩こうとは思いません。

iPadには何が足りなかったのでしょうか。
それはひとえに”ファイル操作とマルチタスク”だと思います。
今回のOSアップデートでマルチタスクは実装されましたが遅すぎます。
(しかもM1チップ以降のみの対応)
Macとの棲み分けが難しかったのでしょうか。
ここら辺、結果としてSurfaceはうまくやっている気がします。

今後iPadはどの様な位置付けのデバイスになっていくのでしょうか。
今確立しつつある、コンテンツビューワーとしてだけの立ち位置なら、
いずれ他の安価でおしゃれなデバイス達に駆逐されていくでしょう。

それともノートや、イラストなどの”ペン”を使うデバイスとして
生き残りを図るのでしょうか。

いずれにせよ、今のままの価格も用途も”中途半端”と思われてしまう様な
状態では難しいかもしれません。