いま現在、テレワークに最も欠けているものと言えば何でしょう?
それは”マネージメント”です。
テレワークが一般的になってわかったことは、
管理職のマネージメント手法が、
”近くで見ていること”に大きく依存していることでした。
(見ているだけという話も・・ゲフンゲフン・・)
そんなマネージメント手法のままテレワークが始まったものですから、
管理職は不安でたまりません。
何せ、マネージメントの主な情報源である、
近くで見ていることができなくなったわけですから。
人は不安を感じた時、当然不安を解消しようとします。
この場合だと、
・なるべく出社しろ
・1日の間に何回もの進捗報告
・全員参加の意味不明なWEB会議
などなど、こんなところでしょうか。
さらに不安の矛先は、”サボっているんじゃないか”
という疑心暗鬼に容易に発展します。
テレワークの普及後、
「テレワークのマネージメントツール」と称して、
実際は”行動監視ツール”が多々リリースされたということでも
推し量ることができます。
そしてその監視ツールの主な機能はこんな感じです↓
・パソコンの稼働時間の記録
・各アプリ別の稼働時間(アクティブ時間)の記録
・キーロガー(タイピング履歴の記録)
・定期的なスクリーンショット取得
・マウスカーソル稼働時間の記録
なんかもう、憂鬱な気持ちになりますね。
こんなデータを取得して生産性が上がるのでしょうか?
見えるところでコーヒ飲んだりタバコ吸ったり雑談したりは良くて、
見えないテレワークになった途端これですからね。
こんなデータで評価されるなら、
個人でRPA導入してやろうかとも思ってしましいます(笑)
RPAとまではいかないまでも、
このようなバカげた管理に対して、おもしろい対応事例があります。
PCを一定期間操作していとPCはスリープ状態に入りますが、
その会社は、スリープ状態になる=仕事していない
と見られていたようです。
ならば・・・
スリープしなきゃいいんだろ?!
てな感じで、こんな画期的なシステムが生まれました。
いや、すばらしい!
そうです、PCの動作状態をマネージメントに使うと、
こういうことが必然的に起こります。
(この方は半分冗談でしょうけどw)
Microsoftはこの現象を「生産性劇場」と呼んでいるようですが、
この状況が生産性につながるでしょうか?
多分、というかほぼ間違いなくつながらないですね。
見えないことに怯えた管理職(監視職)が作り上げた、歪んだ世界です。
以前の記事、DXだけじゃないぞ、”AX”とは?で紹介したように、
やはり人、特に管理職が変わらなければ、DXなんて実現しません。
DX人材とは技術的な人材だけではなく、
その会社のマネージメント層が、”DXに対応した人材”(DX人材)
になる必要があるのではないでしょうか。