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残念ながら人は増えない

  • 2022年10月4日

いま、さまざまな業種で人手不足が叫ばれています。
総務省発表の統計によると、
15〜64歳のいわゆる労働人口の割合は、
1960年代及び1990年代のピーク時で総人口の約70%であったのに対し、
2021年では59.4%となっています。
さらに分母となる総人口も2021年では1億2550万2千人で、
これは前年に比べ64万4千人の減少となり、
”減少幅は比較可能な1950年以降過去最大”と言われています。

※総務省統計局e-Statより抜粋

以前から言われていたことではありますが、
「働く人がいない」という現実を、
いま私たちは実感することとなっています。

ただでさえ人がいないのに、
その中で特定のスキルを持った人を探そうと思ったら、
それはもう、無理ゲーな感じがします。

じゃあ、ということで、
急遽リクルート活動に力を入れたとしても、
やはり人材獲得のノウハウが必要ですし、
よほどの会社知名度やサラリーを提示できない限り、
なかなか結果を出すことは難しいでしょう。

少ないリソースを皆で奪い合う、
いわば超レッドオーシャンな状態です。

ではどうすれば人が来てくれるのでしょうか?

もちろん地道なリクルート活動は必要ですが、
一度発想を転換してみましょう。

”今いる人的リソースでどう伸ばすか”

です。

といってもブラック企業のような、
何も考えず「もっとやれ」と人に依存するやり方では
立ち行かないのは明白ですし、
いまどき、適切な労働環境がなければ、
会社として経済活動は継続できません。

ではどうするか。
まず、”この人でなければできない仕事”というのを
極力なくしましょう。
その人の業務が複雑ならば、分割してシンプルにしましょう。

今までと全く同じとはならないので、
変えれるところは変えましょう。

今までと変えることは難しいと言いますが、
新たに人材を獲得するよりかは、はるかに容易いはずです。

そのための道具として、ITを積極的に使っていきましょう。
業務を平準化したり分割することは、
ITの得意な分野の一つです。

労働人口の減少からくる、業務切迫や伸び悩み。
まずはできることから始めてみてはいかがでしょうか。