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「いいね」は失礼?

  • 2022年8月10日

ビジネスツールとして地位を固めつつあるチャット。
一旦社内に導入されれば、
”社内の連絡は全てチャット”なんて状態になるほど、
そのスピード感と手軽さは便利ですね。

「チャットによってコミュニケーションスピードが上がり、
さらにはビジネス全体のスピードが上がる。」
よくチャットの導入の際に言われる効果です。

さて、そんなチャットですが、
ビジネスでの歴史は浅いため、メールのような、
いわゆる”作法やマナー”については、まだあまりうるさく言われてないですね。
(それもチャットのいい部分だと思いますが)

ただ人によってはいろいろ感じるところがあるようで、
”上司のチャットにいいねボタンで返したら怒られた”
なんてケースもあるそうです。

「いいねボタン」はチャットの発言に対するリアクションの一つで、
内容の了承や既読という意味合いで使われます。
素早く意思表示できるところが最大の利点ですかね。

これに対して怒った上司の心情はどんなものなのでしょうか?
残念ながら、「上司の発言に対してスタンプ一つで返すとは何事だ」
というところが一番大きいのではないでしょうか。

いいねではなくて、
「ありがとうございます。承知致しました。」
とテキスト入力で返せば満足したかもしれません。

この、”同じ結果でもより手間をかけた方を評価する”という
謎のチカラ「手間ひまバイアス」が作用している可能性がありますね(笑)

これはよく「礼儀」という言葉にすり替えられますが、
この二つは似て異なるモノです。

価値観の違いと言われればそれまでかもしれませんが、
「上司にメールで伝えるとは何事だ!ちゃんと紙で報告しろ!」
というセリフと同義に思えてなりません。

同じ目的をもつ”会社”の中で、より効率的な動きをしようとしているのを
阻害する存在にはなりたくないですね。
ただ、何もしないと自分の価値観は陳腐化していきます。
そうなることのないよう、
知識だけではなく、価値観もアップデートしていきたいですね。