ビジネスツールとして地位を固めつつあるチャット。
一旦社内に導入されれば、
”社内の連絡は全てチャット”なんて状態になるほど、
そのスピード感と手軽さは便利ですね。
「チャットによってコミュニケーションスピードが上がり、
さらにはビジネス全体のスピードが上がる。」
よくチャットの導入の際に言われる効果です。
さて、そんなチャットですが、
ビジネスでの歴史は浅いため、メールのような、
いわゆる”作法やマナー”については、まだあまりうるさく言われてないですね。
(それもチャットのいい部分だと思いますが)
ただ人によってはいろいろ感じるところがあるようで、
”上司のチャットにいいねボタンで返したら怒られた”
なんてケースもあるそうです。
「いいねボタン」はチャットの発言に対するリアクションの一つで、
内容の了承や既読という意味合いで使われます。
素早く意思表示できるところが最大の利点ですかね。
これに対して怒った上司の心情はどんなものなのでしょうか?
残念ながら、「上司の発言に対してスタンプ一つで返すとは何事だ」
というところが一番大きいのではないでしょうか。
いいねではなくて、
「ありがとうございます。承知致しました。」
とテキスト入力で返せば満足したかもしれません。
この、”同じ結果でもより手間をかけた方を評価する”という
謎のチカラ「手間ひまバイアス」が作用している可能性がありますね(笑)
これはよく「礼儀」という言葉にすり替えられますが、
この二つは似て異なるモノです。
価値観の違いと言われればそれまでかもしれませんが、
「上司にメールで伝えるとは何事だ!ちゃんと紙で報告しろ!」
というセリフと同義に思えてなりません。
同じ目的をもつ”会社”の中で、より効率的な動きをしようとしているのを
阻害する存在にはなりたくないですね。
ただ、何もしないと自分の価値観は陳腐化していきます。
そうなることのないよう、
知識だけではなく、価値観もアップデートしていきたいですね。