Share

返金詐欺にご注意を

  • 2022年8月2日

一ヶ月前の7月2日に発生したau(KDDI)の大規模通信障害。
・影響時間:61時間半
・影響対象エリア:全国
・影響ユーザー:約2,278万人(通話)、765万人以上(データ)
という規模で発生した通信障害は、
確実に社会インフラと化していた携帯電話ネットワーク網を直撃し、
個人/法人共に大きな影響を及ぼしました。

この通信障害に対して7月29日付けで、KDDIが報告書を公開しています。

報告書の内では明記されていませんが、
同時に行われた記者会見によると、
”発生原因は作業ミスであったこと”
”作業ミスの要因は参照したマニュアルのバージョンが古かったこと”
が社長の高橋氏から語られました。

そんな初歩的な、と思うかもしれませんが、
実情として、マニュアル無視/マニュアル古い/マニュアル無し
という要因が障害を引き起こしています。
過去に起こったAWSの障害もこの中に含まれますね。

どのような経緯で古いマニュアルが作業担当者に行き渡ったのかは不明ですが、
マニュアルを常に最新にすることの重要さを、物語るのではないでしょうか。

マニュアルを妙に軽視する傾向は常に一定数存在します。
”マニュアルを見ずにできて一人前”、”マニュアルを見なければできないのか”、
”マニュアルなんて意味がない”などなど。

普段の仕事の中でのマニュアルのポジションは、
どのような位置付けになっていますか?
KDDIの通信障害の一件を通じて、
何か気づきがあるかもしれません。

最後に、お題目の”返金詐欺”についてですが、
KDDIが公開した報告書の中で、「返金に関するお客様へのご案内」
という項目があり、
”8月中旬以降、返金対象のお客様にSMSでご案内
と記載されています。

もうこれはアレですね、
格好の詐欺の材料というかネタに使用される可能性が高いですね。

KDDIとしても、

SMSを送付する際は、リンク先のURLを記載しない、お客様情報のご入力
を求めないなど、配慮した上で送付を行う予定です。

と注意を払っていますが、
おそらく詐欺ネタとして利用されるでしょう。
SMSできたURLなんか開いちゃダメですよ。
もちろんSMSへの返信も。

返金は請求金額から差し引かれる形で行われるので、
なにか入力したりすることはありませんからね。

SMSを使った告知は詐欺の温床になります。
今回の障害への対応についていろいろと評価が高かったKDDIですが、
最後の最後にちょっと惜しい感じがしました(笑)