働く上で大きな問題となるメンタルの不調。
うつ病は「心の風邪」と言われ、特定の人が罹患するわけでなく、
一定の条件下では多くの人が罹ってしまう病気です。
(風邪と同様、罹りやすい、罹りにくいはありますが)
さて、”IT業界はメンタル不調が多い”という話があります。
数字として出ているわけではありませんが、
体感として確かに多い気がします。
なぜIT業界にメンタル不調が多いのでしょうか?
一節によると「感謝されることが少ないから」という
説を唱えている方がいます。
確かに感謝されることは少ないかもしれません。
新規システム導入のように、
”システムを導入して業務が楽になった”とかであれば
まだそのような機会もあるかもしれませんが、
運用周りになるとさらにその機会は減ります。
動いているのが当たりまえ、止まって怒られる事はあっても、
動いて感謝されることはありません。
この事はよくIT業界のジレンマとして取り上げられますが、
例え話として、
普段はセキュリティを高めるための地味な仕事をして、
その甲斐があって何も起こらないというケースと、
普段のセキュリティ活動はあまりせず、結果ウイルスに感染し、
停止した社内システムを皆の注目の元、復旧させるケース。
それぞれどのように評価されていますでしょうか。
殆どのIT従事者は前者のような動きをしています。
消火活動より防火活動の方が重要なのは言うまでもありません。
一方で防火していても火災は起きてしまいます。
その時IT従事者にはどのような目が向けられるのでしょうか。
感謝の言葉とメンタル不調がもし関連があるとするなら、
言葉でメンタル不調が防げるのなら、
こんないい対策はありません。
一度メンタル不調になってしまうと、復帰までの時間や労力は
大変なものになります。
それは本人、家族、会社それぞれに負荷となり降りかかります。
皆が気持ちよく働けること。
それは全ての人に良い結果をもたらす事になります。