Share

IT業界とメンタル

  • 2022年7月22日

働く上で大きな問題となるメンタルの不調。
うつ病は「心の風邪」と言われ、特定の人が罹患するわけでなく、
一定の条件下では多くの人が罹ってしまう病気です。
(風邪と同様、罹りやすい、罹りにくいはありますが)

さて、”IT業界はメンタル不調が多い”という話があります。
数字として出ているわけではありませんが、
体感として確かに多い気がします。

なぜIT業界にメンタル不調が多いのでしょうか?
一節によると「感謝されることが少ないから」という
説を唱えている方がいます。

確かに感謝されることは少ないかもしれません。
新規システム導入のように、
”システムを導入して業務が楽になった”とかであれば
まだそのような機会もあるかもしれませんが、
運用周りになるとさらにその機会は減ります。
動いているのが当たりまえ、止まって怒られる事はあっても、
動いて感謝されることはありません。

この事はよくIT業界のジレンマとして取り上げられますが、
例え話として、
普段はセキュリティを高めるための地味な仕事をして、
その甲斐があって何も起こらないというケースと、
普段のセキュリティ活動はあまりせず、結果ウイルスに感染し、
停止した社内システムを皆の注目の元、復旧させるケース。

それぞれどのように評価されていますでしょうか。
殆どのIT従事者は前者のような動きをしています。

消火活動より防火活動の方が重要なのは言うまでもありません。
一方で防火していても火災は起きてしまいます。
その時IT従事者にはどのような目が向けられるのでしょうか。

感謝の言葉とメンタル不調がもし関連があるとするなら、
言葉でメンタル不調が防げるのなら、
こんないい対策はありません。

一度メンタル不調になってしまうと、復帰までの時間や労力は
大変なものになります。
それは本人、家族、会社それぞれに負荷となり降りかかります。

皆が気持ちよく働けること。
それは全ての人に良い結果をもたらす事になります。