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引き算のプロダクト

  • 2022年7月14日

「〇〇レス△△」という製品があります。

・ミラーレス一眼レフカメラ
・チューナーレステレビ
・ファンレスパソコン
・チューブレスタイヤ

などなど。

中には技術が向上したため、従来の仕組みが不要になった”〇〇レス”
もありますが、あえて機能を削ったものも存在します。
いい例がチューナーレステレビですね。

製品として考えれば、
”機能を増やしてい製品価値を向上させる”のが多くのパターンですが、
これらの〇〇レス製品はその逆を行っています。

機能を削ることによって商品価値を上げる。
この商品価値の中にはコストパフォーマンスも含まれます。

不要な機能にお金を払いたくはないですし、
”あれば便利だけど、追加コストを払ってまでは”という
場合もあるでしょう。

一方、開発の方では機能向上のために必死です。
機能向上は製品価値の向上と同義であるという思想ですね。
同じ価格で機能が良くなったり増えていれば、
製品価値の向上、少なくとも維持となると。

この方向だと、だんだん機能が増えていき、
増えた機能を使いこなすのも大変な状態になります。
家電製品なんかが顕著ですね。

システムやソフトウェアも同様で、バージョンアップしていくたびに
様々な機能が追加されていきます。
中にはユーザー体験を向上させるのではなくて、
新たな機能を実装するのが目的なの?
と思うような場合もあります。

”機能の多さは必ずしも商品価値と正比例ではない”
これは頭ではわかっていても、
実際の行動とするのは難しいかもしれません。

もしかしたらコミュニケーションの情報も同じで、
”情報量が多ければ伝わる”というのは、
必ずしもそうではないかもしれません。

いい意味での”〇〇レス情報”という言葉が、
今後出てくるかもしれませんね。