面白いが楽しいとは限らない
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面白いが楽しいとは限らない

加藤です。

本日は「面白いが楽しいとは限らない」というお話を少し。

弊社内でディスカッションをしていたときにふと飛び出した一言。

「面白いということは楽しくないんですよ」

これだけを聞くと「???」となるのはわかります。

では、もう話を少し巻き戻しますと、あるニュースで
「すべてのジャンルはマニアが潰す」という言葉がでておりまして、
それについてディスカッションをしていたときにでてきた一言、というところです。

では、もう少しこの「面白いと楽しい」を紐解いてみましょう。

なにか物事を始めようとする際には「楽しそう」という
言葉が最初にでてくるはずです。

ちなみにWebilo辞典には「楽しい」はこうあります。

1 満ち足りていて、愉快な気持ちである。

2 富裕である。金持ちである。

3 作物の出来が豊かである。

Weblio辞典より引用

趣味であったりちょっとしたことを始める際の「楽しい」
は恐らく1が該当するのではないでしょうか?

満足感があり、愉快な気持ちになれる。
そこに苦しさや過渡の困難はない状況と言えるでしょう。

では、次に「面白い」はこうあります。

1 興味をそそられて、心が引かれるさま。興味深い。

2 つい笑いたくなるさま。こっけいだ。

3 心が晴れ晴れするさま。快く楽しい。

4 一風変わっている。普通と違っていてめずらしい。

5 (多く、打消しの語を伴って用いる)思ったとおりである。好ましい。

6 風流だ。趣が深い。

Weblio辞典より引用

辞書の意味を見てみると、楽しいの上位版といいましょうか、
更に楽しさが増してるとも言うべき意味です。

さて、では、ここで最初の言葉に戻ります。

「面白いということは楽しくないんですよ」

辞書の意味だけを取ればこれは意味不明な一言なのです。

しかし、「すべてのジャンルはマニアが潰す」という一文と
セットにするとある仮説が浮かび上がります。

ここでキーワードになるのが「マニア」です。

ある物事に熱中している人。

Weblio辞典より引用

「ある物事に熱中している人」をマニアということを前提として、
そう呼ばれる人が使う「面白い」というのが、先ほどの辞書にあった意味の中の
「5 (多く、打消しの語を伴って用いる)思ったとおりである。好ましい。」
に紐づくことがとても多いのです。

ここからは連想ゲームのようなお話になりますが、
マニアと呼ばれる人が「思ったとおりである。好ましい」というものは、
そのジャンルを深く知り、多くを経験した上で感じる
個人が作り上げた価値観のようなものに合致するかどうか?
という話ではないでしょうか?

つまり「ジャンルに対する知識」や「多くの経験」があってこその
「面白さ」であると。

この面白さというのは、誰もが当初に感じる「楽しさ」ではなく、
「より部分的な内容で、更に自分が得てきた経験に戻づく価値観に合致するもの」
に対して使われる言葉ではないでしょうか?

では、これを踏まえて「すべてのジャンルはマニアが潰す」という言葉を考えてみましょう。

マニアと呼ばれる人たちは上記したとおり
「より部分的な内容で、更に自分が得てきた経験に戻づく価値観に合致するもの」
を面白いと感じるわけですから、その人たちに物事を合わせていくと、
前提がない人間にとっては難解で楽しさを感じることが難しい
という現象を引き起こすのではないでしょうか?

どんなジャンルの物事であっても、長く携わる人がいれば、今日から始める人もいるわけです。
その状況で物事をマニアと呼ばれる人達に合わせていっては、
新規の方がその物事を「楽しい」と感じることなく去っていき、
やがてはそのジャンルは消滅してしまう。この言葉はそれを表したものではないか?と私は考えます。

ここで最初の言葉に戻ってきます。

「面白いということは楽しくないんですよ」

その物事の主要要素が「マニアのためのもの」であればあるほど、
新規の人にとっては「楽しくない」ものになってしまうよ?

そんな深い意味がこもった一言だったのです。

これは趣味の世界で主に言えることですが、仕事のやり方にしても同じことが言えます。

長くやっている人達に最適化しすぎるあまり、新しく入ってきた人がその仕事全く理解できず、
結果、組織としての総力は落ちていく。というような。

ここまでお話してきた内容から物事を進める際に、誰に主眼をおくべきか?
ということを最後にお話いたします。

言わずもがな「未経験の方」となります。

”趣味の世界であれば「ちょっと興味を持った方」、仕事で言えば「配属されたばかりの方」”

そんな方々が「楽しい」と感じられる仕組みや、
環境を作っていくことこそが、物事の発展であったり、
組織の継続的な地力アップにつながるのではないでしょうか?

弊社では業務における未経験者をお手伝いするソリューションを開発中です。
本日の話を見て興味が沸いた方はぜひ弊社にお声掛けください。

本日は社内で飛び出した一言をテーマにお話いたしました。

なにかの参考になれば幸いです。



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投稿者プロフィール

加藤美紀
P&A Works Company株式会社 ワークモデルクリエーション事業部所属のシニアアーキテクト。

名前は紛らわしいが「よしのり」です。

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