「なぜなぜ分析」って聞いたことありますか?
よく改善現場で聞かれる言葉ですが、
原因をより深く追求していくことによって、
根本原因をさぐり、より確実な解決につなげるための手法ですね。
具体的には、
会社に遅刻した
↓(それはなぜ?)
寝坊したから
↓(それはなぜ?)
前の日に夜更かししたから
↓(それはなぜ)
ソシャゲをやっててやめ時をのがした
【対応】
”ではソシャゲをやめる時間を予め決めるか、
次の日会社がある日はソシャゲをやらないでおこう”
てな感じで理由を深掘りしていきます。
ただ、どこかで終わらせないと永遠に続いていきますし、
続けば続くほど哲学的な理由になってきますので、
具体的な対応策が見えてきたぐらいでやめましょう。
(例)
なぜソシャゲをやるのか?
↓
寂しいから
↓
なぜ寂しいのか
↓
独りだから
↓
以下略
さてこのなぜなぜ分析、
ミスなどの再発防止で取り入れられています。
”なぜミスをしたのか”を掘り下げて行くわけですね。
ふむ、なんか良さげな気がしますね。
しかし、往々にして
なぜなぜ分析で辿り着いた再発防止が、
おかしなことになっている場合があります。
Aさんはなぜミスをしたのか
↓
忙しかったから
↓
なぜ忙しかったのか
↓
Bさんが休んだので、その分の仕事をしたから
【対応】
Bさんは休まないように体調管理をしっかりしましょう
ん?!
Bさんが休むとAさんがミスをするという書式ができあってしまいました(笑)
なぜなぜ分析の落とし穴として、
事象に対する要因の特定を何処かでかけちがえると、
どんどん方向が狂っていってしまいます。
さらに、ミスをした本人が要因の特定を行うことが多いため、
あくまで”その人の考える要因”という前提がつきます。
なんかうまく行く感じがしないですよね(苦笑)
なぜなぜ分析をする際には、
要因の特定は慎重かつ客観的に行う必要があります。
そしてそれにはある程度のスキルが求められるでしょう。
コンサル的な能力ですかね。
簡単そうで難しいなぜなぜ分析のお話でした。