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なぜなぜ分析のナゼ

  • 2022年5月9日

「なぜなぜ分析」って聞いたことありますか?
よく改善現場で聞かれる言葉ですが、
原因をより深く追求していくことによって、
根本原因をさぐり、より確実な解決につなげるための手法ですね。

具体的には、

会社に遅刻した
↓(それはなぜ?)
寝坊したから
↓(それはなぜ?)
前の日に夜更かししたから
↓(それはなぜ)
ソシャゲをやっててやめ時をのがした

【対応】
”ではソシャゲをやめる時間を予め決めるか、
次の日会社がある日はソシャゲをやらないでおこう”

てな感じで理由を深掘りしていきます。
ただ、どこかで終わらせないと永遠に続いていきますし、
続けば続くほど哲学的な理由になってきますので、
具体的な対応策が見えてきたぐらいでやめましょう。

(例)
なぜソシャゲをやるのか?

寂しいから

なぜ寂しいのか

独りだから

以下略

さてこのなぜなぜ分析、
ミスなどの再発防止で取り入れられています。

”なぜミスをしたのか”を掘り下げて行くわけですね。
ふむ、なんか良さげな気がしますね。

しかし、往々にして
なぜなぜ分析で辿り着いた再発防止が、
おかしなことになっている場合があります。

Aさんはなぜミスをしたのか

忙しかったから

なぜ忙しかったのか

Bさんが休んだので、その分の仕事をしたから

【対応】
Bさんは休まないように体調管理をしっかりしましょう

ん?!

Bさんが休むとAさんがミスをするという書式ができあってしまいました(笑)

なぜなぜ分析の落とし穴として、
事象に対する要因の特定を何処かでかけちがえると、
どんどん方向が狂っていってしまいます。
さらに、ミスをした本人が要因の特定を行うことが多いため、
あくまで”その人の考える要因”という前提がつきます。

なんかうまく行く感じがしないですよね(苦笑)

なぜなぜ分析をする際には、
要因の特定は慎重かつ客観的に行う必要があります。
そしてそれにはある程度のスキルが求められるでしょう。
コンサル的な能力ですかね。

簡単そうで難しいなぜなぜ分析のお話でした。