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見える化の反対?!

  • 2022年4月26日

業務の改善や効率化のプロジェクトなんかで
「見える化」という言葉をよく耳にします。

普段見えていない情報を可視化することによって、
そこに改善の余地を発見するというアプローチですね。

見える化することによって新たな事実に気づくことは
おそらく多くのケースで存在するでしょう。

一方、”見える化”の反対のアプローチというのも存在します。

それは、、、

「見えない化」です。

”見えなくしたらダメだろ”
と思われるかもしれませんが、ここで見えなくするのは
”必ずしも必要ではない情報”です。

人間が一度に処理できる情報量には限度があります。
この情報量というのをもっと平たく言うと、
「行動するために頭に入っている情報」ということになります。

もちろん情報を記憶しておくことはできます。
ただ、その情報を常にアクティブ状態にしてランダムアクセスするのには
限界があるということです。
パソコンのメモリとHDDみたいな感じですね。

そんな容量に制限のある処理装置に処理能力以上の情報を与えても
当然活用できませんし、情報の欠落も発生します。

そしていまの社会はすでに情報量過多の状態です。
それを全部受けていてはとてもじゃないけど処理できませんし、
まず情報を受け取って理解するだけでも相当な時間を要します。

時間内に正しく処理するためには、
必要な情報のみを適切に受け取る必要があるのです。

不要なメルマガやスパムメール、
SNSだと不要な投稿や、マイナスをもたらす投稿、
ニュースなんかもそうですね。

いま私達は、
”限られた時間の中でいかに必要な情報だけを受け取るか”
”いかに不要な情報をマスクし、リソースを消費しないようにするか”

というスキルが求められているのかもしれません。