労使間での抗争は大小含め後を立ちません。

そんなときに重要な役割を果たすのが社会保険労務士、
いわゆる”社労士”ですね。

全国社会保険労務士会連合会によると、
「労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与するとともに、
事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資すること」
をその任務としています。

しかし、実際に従業員が社労士の存在を意識する時は、
あまりいい登場の仕方をしない場合も多いです。

よく経営者が言う言葉として、「社労士の先生と相談してあなたの〇〇を決めた」
「このルールは社労士の先生にみてもらったから問題ない」

など、それっておかしんじゃないの?というルールや条件も
”社労士の先生が”という一言ですべて正当化されてしまう。

経営者の「悪いようにはしないから」というセリフほど、
従業員にとって不気味に聞こえるものはありません。

具体的には厳しすぎる社内規定や罰則罰金、
解雇に関する条件、そこへの持って行き方などなど、
このように従業員が社労士を意識する場合は、労働者の味方ではなく、
経営者の武器として登場するケースが多い。
”労使”でいうと、”使”側というイメージです。

しかし本来は労使の共存を図る存在であってほしいもの。
”顧客の会社を守る”ということはミッションとして重要ですが、
経営者の主張を通すために法律を駆使するのではなく、
労働者を含めた社会的福祉向上のために、その知識を活かすことがでるならば
社労士という職種はさらに素晴らしいものになるのではないでしょうか。