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DXに欠けているもの

  • 2022年3月10日

DXという言葉がコロナとセットで語られるようになって久しいですが、
実際の企業におけるDXの取り組みってどれぐらい進んでいるのでしょうか?

2021年の数字になりますが、
”すでに取り組んでいる”が45%
”検討を始めている”が28%
”これから検討する”が17%
残り数パーセントが”取り組む予定はない”

という数字が出ています。

DXへの取り組みが必要だという認識が大多数で、
その中でアクションの進捗によって分かれる感じですかね。

とはいえ”検討中”と”これから”を足すと45%で、まだ半数の企業が
DX実施まで至っていないということになります。

コロナ禍での後押しがあってこの数字ですから、
やはりちょっと遅い感じがしますね。

ではなぜ進んでいないのでしょうという部分にフォーカスすると、
こんな数字が出てきます。

「DX推進の課題は?」というアンケートでは、
”DXの人材が不足している”ことが大きな課題であると答えた企業が60%近くありました。

ついで、”DXのビジョンや経営戦略、ロードマップが描けていない”という
回答が約40%上がりました。

つまるところ、DXが進んでいない理由として、
「DXを考え、実行できる人材が不足している」ということがわかるかと思います。

要因としてまず浮かぶのは、「社内IT人材への投資不足」があります。
そういう経営をしてきた結果、情シスの体力が無くなり、
”ベンダーに提案から実装まで丸投げ”せざるを得なかったり、
”IT絡みの事務処理”機能しか残らなかったりします。

ITを武器ではなく、荷重だと捉えてきた結果かなとも思います。

急に人材が増えることは有りませんが、
少なくとも社内IT人材に投資することは、
今からでも遅くないかもしれません。