加藤です。

 

趣味の世界では多く聞かれますが、業務上でも参考資料として「初心者向け」という言葉を使われていませんか?

今回は初心者向けって一体なんなのか?というお話を少し。

そもそもなのですが、「初級」「中級」「上級」というスキルレベルではなく「初心」をもった「者」向けとは、
改めて考えると謎な言葉です。

入門者という言葉であればとても分かりやすいです。
これから始める人ということが明確ですから。

では、「初心者」とは一旦なんなのでしょうか?

あくまで私の解釈なのですが、「全くの素人からあまり深い入りしないで上辺を理解したい人」を総称して、
「初心者」と言っているのではないかと考えています。

ですから、何年もその分野に関わっていても上辺の理解だけでゆったり取り組んでいるので、
「永遠の初心者」なんて言葉すら生まれているのことも辻褄が合います。

もちろん入門者や初級者もここに含まれるのではありますが、取り組んでいくスタンスとして、
「中級者を目指す」という道と、「永遠の初心者のまま立ち止まる」という2つの選択肢があると考えています。

タイトルの「初級者向けの罠」とはにここでつながるのですが、
初心者さん集まれ!という場合、後者の集まりである場合がリアルスペースでもバーチャルスペースでも、
非常に多いように感じています。

入門者や初級者ではない、ベテランなのに初心者という魔物がいる巣窟がまさにその場所なのです。

これは初心者向けと提示される製品やサービスにも言えます。

「経験はあるけど深いことは求めない」人達向けに企画されていることが、ここのところ本当に増えてきています。
もちろん提供側がそう意図してないのに、「永遠の初心者」がそういう風に仕立てあげているというのもあります。

これから趣味でも仕事でも新しいことに取り組む場合は、初心者向けではなく、初級であったり入門者向けと提示されたコンテンツから初めてみるのはどうでしょうか?

今後の参考になれば幸いです。