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失敗するプロダクト

  • 2021年12月13日

私達の回りにはモノが溢れています。
当たり前のように存在しているように見えますが、
すべてのモノというのは有形無形に関わらず、それを考えた人がいます。

便利でよく考えられてるなあと感じるものもあれば、
なんでこれなの?と首をかしげたくなるものもあります。

ただ、すべてのモノは”誰かの役に立つ”という目的で生まれます。
それなのになぜ使えないモノが生まれてくるのでしょう。

そんな使えないモノが生まれてくる要因というか背景を、
私自身、モノを作る人間として改めて考えてみたいと思います。

まずは、
「誰に使ってほしいかわからないモノ」
面白い機能だけど、これ誰が使って嬉しいの?というモノはけっこうよく見ます。
利用するシーン、人が絞りきれていないパターンですね。

次に
「コスパが悪いモノ」
これはわかりやすいですね。
確かにこれがあると便利だけれども、そのためのコストと見合っていないパターン。
アプリなんかでよくありますが、フリーだと使うけど、有料だったら使わないというやつ。
ただ、これは広告やコストダウンなどでなんとかなる場合が多いです。

またなぜそのようなプロダクトが生まれてしまうかというところに着目すると
”このまま行くと売れないだろうな”とプロジェクトメンバーは感じているけど、
それを言う体制がないときによく起こります。
多段の下請け構造だったり、ワンマンなリーダーだったり。

その逆も然りで、メンバーは確実に売れると思っているけど、
リーダーがその製品に魅力を感じていないとプロダクトはおかしな方向に行って、
結局売れないものが出来上がってしまいます。

多くの人間が関わるプロジェクトであるほど、この傾向は強いですね。

おそらく自分が欲しい物を自分で作るというのが一番ぶれないでしょうが、
自分と同じ価値観の人がどれほどいるか。
それとコストのバランスがマッチしたときにヒットするプロダクトが生まれるような気がします。