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「残業代」とは?

  • 2021年11月17日

さて前回の続きです。

残業代とは何でしょう?何に対しての対価なのでしょう?

当然、残業した分(時間)に対する対価ということであるのですが、
海外にこんなジョークがあります。

「仕事が遅い人にご褒美を上げるなんて、日本はなんていい国なんだ」

なんかモヤモヤしますよね(苦笑)

また、残業に対する経営者の感情も様々です。

・業務はこなして欲しい
・余計な固定費はかけたくない

またまたモヤモヤしますね(苦笑)

これらのモヤモヤに対するわかりやすい例があります。

前回お話に出た「女工哀史」を思い浮かべてください。

この女工哀史に出てくるような、”生産工場”での残業って何をするでしょうか?

そう、製品の生産ですよね。

”労働時間=製品の生産量”であり、
つまりは時間をかけただけ、生産高が増えるわけです。
経費の増加と売るものの増加がきれいな比例関係にあるので、経営者としても理解しやすですね。

ただ、このような背景をベースに残業という仕組みが組み上がってきたのであれば、
それを現代の多種多様な業務に当てはめた場合、少々無理が生じます。
わかりやすいアウトプットがある業務ばかりではないですし、間接部門や予防や対策、準備や付帯業務などなど。
「残業」というものに対して、経営や法律と実際の業務にアンマッチが発生するのは当然かも知れません。

残業代をめぐるトラブルはあとを絶ちません。
そこには働き方、法律、経営思想、など様々な要因が絡み合いますが、
ITという道具を通して、労務問題に対して少しでも助力できたらと思います。