ある一定の年齢がきたら一斉退職という「定年退職」制度。

 これは海外にはなく、日本独特のものということをご存知でしょうか。
年齢差別にあたるからです。就職時の履歴書に年齢を記載することもありません。

 

 仕事のパフォーマンスが落ちたら会社側から容赦なくクビを宣告されることは多くありますが、
60歳になったのでさよなら、というような年齢を理由に退職を促すことは差別とみなされ、フェアじゃないという考えです。

 急に解雇を宣告される方が、個人的には怖い気がしますが。。。

  さて、この年齢差別について考えたとき、仕事のパフォーマンスを最も発揮できる年齢もあるのでは?
とふと思いました。

今回は、秘書の適齢とその理由を考察してみます。


①秘書に必要な能力

  結論から言うと、秘書にはある程度の社会経験や教養が必要です。

  トラブル対応、スケジュール調整における優先順位の判断力には、経験とビジネス知識が必要ですし、
社外対応の際には教養とマナー知識が必須です。

 まとめると以下になります。

 

   a, 社会経験とビジネス知識

   b, 教養と常識、コミュニケーション能力

   c,柔軟な対応力と客観性

②適正年齢と理由

 ①を踏まえると、ある程度経験を積んだ年齢の30歳以上が秘書の適正年齢と言えるでしょう。
ただ私の考えでは、年齢が上でベテランであればそれで良しとは思えません。

 

 ベテランで経験が長い秘書は、間違いない能力と知識を身に着けています。
その反面、仕事への取り組み方が保守的すぎる傾向がある欠点があるのです。

 

 例えば、効率アップのための新しいシステム導入を嫌悪したり、自分の今までのやり方に固執したりしがちです。
仕事が出来るが故に柔軟な受止めができにくくなってしまうのです。その上、ベテランになると周囲も気軽にアドバイスがしにくい状況です。

 私も「でも」等、つい否定的な見解を言ってしまうことが多く、気をつけなければと日々感じています。

 

 そういった意味で、一般的な適齢は30代後半~40代前半くらいだと考えます。

 素直に受入れる柔軟性、そして経験と教養が兼ね揃う年代ではないかと思います。

 

 とは言うものの、この注意すべき問題点をクリアさえすれば良いのです。
若手は教養マナーとビジネス知識、ベテランは柔軟さ、この点がクリアできるのであれば、
秘書は20代でも70代でも80代でも問題なく務まるはずです。

 20代の頃、私は仕事をする意義がわからず、辞めて家でゆっくりしたいといつも思っていました。
今でもまだ意義はよくわかりませんが、40代の今、なぜか楽しいと思うようになりました。

60代になったら次は何の仕事ができるかとワクワクしたりもします。
継続が苦手なので気が変わるかもしれませんが、それもまた有りだと思っています。

まとめ

 

 人生100年時代と言われる今、定年という概念はなくなるでしょう。
働き方の選択肢も今よりもっと増えると思います。

 そのような時代において、柔軟な対応力を持つことは秘書職にとどまらず強い武器になると思います。
楽しく生き残ることができるのではないでしょうか。